当番世話役人挨拶


第8回J-CASE(NOTES)研究会当番世話人
九州大学大学院医学研究院先端医療医学
橋爪 誠

この度、第8回J-CASE(NOTES)研究会を平成26年10月1日にホテルメトロポリタン盛岡にて開催させていただきますこと、誠に光栄に存じます。

今回の研究会のテーマは「体腔のRendezvous」とさせていただきました。
NOTES研究会は、2007年の設立以来、北野正剛教授と田尻久雄教授の両代表世話人のご指導のもと、我が国が世界に誇る高い内視鏡治療と腹腔鏡手術の技術力、治療成績を背景に、クオリティの高い研究・臨床活動を支える柱として大きな役割を果たしてまいりました。
本年度からは更に先進的内視鏡治療との融合をめざし、研究会もJ-CASEと名前を変え再スタートを切る事となりました。

現代の内視鏡を用いた治療の共通点は体腔あるいは人工的に作成した体内のスペースへ内視鏡や専用の手術器具を挿入し、モニター上に展開される映像を見ながら行う治療手段であるということです。特に癌治療に関して手術療法は20世紀後半に至るまで、術後の生体機能、QOLを犠牲にしてまでも、それを凌駕する根治性を得ることにより、容認されるという考えに基づいた拡大手術が全盛の時代でした。しかし、診断技術の進歩から転移の可能性が極めて低い早期癌の発見の頻度が増加し、進行癌においても、化学療法、放射線治療を始めとする手術以外の治療手段の開発と成績の向上により、必要最小限の外科的切除と組み合わせた集学的治療の時代へと移り変わってきています。このような外科治療の方針の変化は、一方で、さらに低侵襲なアプローチと手段で治療できる内視鏡治療が急速に発展し、普及する契機となりました。
J-CASEは大きな視点から更なる低侵襲治療を目指し、皆様で大いに議論いただく研究会を目指しています。

今回は、招請講演として、軟性内視鏡ロボットの開発を手がけているStanford University Hospital のMyriam Curet教授に、Single port surgery with robotic systemと題してご講演をいただく予定です。
また、特別企画として医工学と産学連携とで革新的医療機器を創出するにはどうすればよいのかを企画する予定です。

第8回 J-CASE (NOTES)研究会が皆様にとりまして意義深いものとなりますよう、教室員一同で鋭意準備してまいります。皆様の積極的なご参加を何卒よろしくお願い申し上げます。